俺にしとけよ


阿部先生は、1年の時あたしたちの担任だった先生で


おじさん先生なんだけど、すごく生徒思いで優しくて楽しい話を沢山してくれる、印象的な先生だった。


きっとまだバレてないと思っているその筆者を想像して、ふふ、と口角があがる


「凛音、もしかしてあそこ空いてるんじゃ…?」


そう言うみいなの視線の先には……


「神崎くん、のとなり………、」



ブンブンと首を縦にふるみいなを横目に、たしかに誰の荷物もまだ置かれていなさそうなその席を見つめる