その話を聞いた日、私は寮の自室にこもり、考え続けた。

私なんかが告白しても、意味ないけれど。

だとしても……。諦めたくない。

結局一睡もしないまま、次の朝を迎えた。

ゆっくりと起き上がり、洗面台の鏡を覗くと。

「うわ、やばっ……!」

思わず絶句した。

目の下にはくっきり濃いクマができていて、幽霊みたいにひどい顔。

こんなんじゃますます相手にしてもらえないよ……。

校則の範囲内で軽くメイクを施し、目の下のクマはコンシーラーで隠した。

少しはましになったかな……?

制服を整え、もう1度鏡を見つめたあと、私は自室を後にした。

食堂へ向かう廊下には、たくさんの生徒たち。

ここ、「ももさき寮」は、私の通う「白雪学園」の生徒たちがたくさん住む寮。