愛とか恋とは、無縁だと思っていた。

「で……、もう大丈夫なのかよ」

「あ、はい。もうピンピンしてます!」

両腕を勢いよく上に上げると、片腕に点滴の管が付いているのに気づいた。

あはは……。派手にやっちゃったな……。

そのとき、私は意識を失う前のことを思い出した。

私……、如月先輩に告白しようとしてたんだった……!

恥ずかしさで顔が真っ赤になる。

告白の途中に倒れた女なんて、忘れられるわけないよね……。

ああっ、もうっ、黒歴史作っちゃったじゃん!