目を開けると、まず最初に真っ白な天井が目に入った。
ここ……どこ?
ベッドに寝かされてる?
目だけ動かして、現状確認。
たしか、猛スピードで車が突っ込んできて、依頼人をかばって……。
首を左に傾けると、ベッドサイドに誰かが座っているのが見えた。
「あ……」
南条蒼真——わたしが今回護衛することになっている人物その人だ。
目が合うと、深ぁいため息をつかれた。
「あんた、一応プロなんだろ? だったら、あのくらい無傷で避けられなかったわけ? あんなふうに命かけて守られたって、全然うれしくないんだけど」
……え?
いや、ちょっと待って。
命がけで助けてもらって、そんな言い方ってアリ?
この場合、『大丈夫だったか?』とか、『助けてくれてありがとう』って言うんじゃないの?
まあたしかに、わたしが気を失っているうちに誘拐されていた可能性や、サイアク車から降りてきた犯人にその場で殺されていた可能性だってあったわけで。
危険を目の前にして気を失うなんて、護衛失格だ。
けど……けどさ?
こっちだって自分の身を犠牲に、し、て……って、どこも痛くない……?



