教室に着き、勢いよく教室のドアを開ける。すると、皆の視線が一気に私の方へと向いた。
けれどそんなことお構いなしの私は、一生懸命パズルゲームを完成させようとしている宝生くんに視線を向ける。
「宝生くん、なんで学校休んだ次の日怪我してきてたの!? 私、理由聞いてない!」
「え、ああ、前のバイト先の長男と、仕事が終わったら格闘技ごっこをしてただけ」
「本当にそれだけ!? 変な人に狙われてたりしない!?」
「してない、つーか何の心配だよ。青羽くんはどうなったんだよ」
「ちゃんと宝生くんが好きって答えたから大丈夫だよ!」
私と宝生くんの声しか響いていなかった教室内に一気に「ええっ!?」と、クラスの皆の驚く声が響き渡った。その声で、私の視界に宝生くん以外の人たちが映り込む。
やらかしてしまった。そう思った時には既に遅く、「宝生くんと白鳥さんってそういう関係!?」と、キラキラした目で質問をされた。
そういう関係とは、多分、「付き合ってるの?」ということだろう。
どうしよう、と、宝生くんにまた目線を向けると宝生くんは「うるせぇ、そういう関係だよ」とクラスの皆に私と付き合っていることをカミングアウトした。



