文化祭まであと一週間、もう文化祭で使用するミニゲームの最終調整段階に入っていた。射的の練習をしつつ、足りない輪ゴム鉄砲を作成したりしていたなか、私は蘭に少しだけ教室を出ることを伝える。
宝生くんも私と同じタイミングで出ようとしていたけれど、「パズルゲームを時間内にできるかしてみて!」という、クラスメイトの要望により、抜けられなくなってしまった。
ずっと女子にツンツンしていた宝生くん。フレンドリーな接し方をする蘭も相まって、男女問わず話かけられるようになっていた。
あまり物音を立てないように教室から出て、ひっそりと校舎裏へ向かう。一人の男子が立っているのが見えた、その男子は隣のクラスのクラスで一番人気と言われている青羽くん。
青羽くんは私に目線を向けるなり、小さく手を振った。
近づくと、「寒いのに、外なんかに呼び出してごめん」と申し訳なさそうに、眉を八の字のように下げ謝った。
「いえ……」
「白鳥さんのところ文化祭ってミニゲームだっけ?」
「うん、射的とか、カジノとか、パズルゲームとか、バラバラな物を複数個するの」
「俺達のクラスは執事喫茶だよ。楽しそうでいいね。遊びに行くね」
「うん、ありがとう」
もし、仮に青羽くんから告げられる話が私への告白だとしたら、私はどんな顔をして聞けばいいのだろう。



