___________……

「お前ら、今日は転校生を紹介する。入って来い」

ガラガラ

?!え

ザワつく。

何故か?

誰よりもイケメンだったから。


「はじめまして、普通科から転入してきた蒼葉 天羅(あおば そら)と言います。今日から宜しく御願いします」

「蒼葉は、メモリアル・ブラッドの仲間でもあるからリーダー後のことは頼んだぞ」

「はぁ?!なんで、俺が」

「つべこべいうな。南天門」


だから、俺の隣の席空いてたのか。

それにしても……なんでだよ。


急に転校してくるなんて。

もしかして……俺らのメンツ、人気が落ちてきたからか?

なわけねぇよな?

人気急上昇中だし。

じゃあ……なんで?



「……なぁ、……なぁってば」

「お?あーどうした?新人」

「学校案内してよ」

「はぁ?!そんなの、アイツら……」

既に居なくなっていた。

そうか、アイツら今日仕事だっけ。

はぁ……

しゃーねーなー。

「来い。案内する」

「サンキュー」


俺は、転校生と教室を、後にした。

学校中を案内している中間時点。

それは、起こった。


その転校生が階段で転びそうになったのだ。

「危ない!」

俺は間一髪転校生を助けた。

「あっぶねぇだろうが?!どこ……へ?」

ソイツは、咄嗟に俺から離れた。

「わりぃ……」

「お前……もしかして_____」

女?って、言おうと思ったが止められた。

「内緒にしていてくれないか?俺今困ってるんだよ。だから、お願い」

「……分かった」

「助かるよ、ありがとうな」

「お、おう……それにしても、どうして……男装なんか」

「あー、抜け出してきたんだ」

「どうしてだ。お姫様なんて執事に任せられるんじゃねぇのか?」

「嫌なんだよ。それに、俺……アイドルになりたいんだ」

「なればいいんじゃないか?」

「もー反対なんだ」

「どういうこと?親ってもんは子の応援すんだろうが」

「それが、俺の両親過保護でさ」

「あ、何となく察したわ。なるほどね?そういう」

「そう。だから、匿(かうま)って欲しいんだ」

「バレたらだうすんだよ」

「それはその時になって見ねぇとわかんねぇよ」

「ふーん、俺は責任追えねぇけど。まぁ、頑張れ」

「冷た」

「あ?あたりめぇだろ……俺、人間嫌いだから」

「……は?」

「え、何?その反応」

「じゃあ、メンツは嫌いなのか?」

「メンツは、好きだ。だが、初対面のお前は無理だ。俺たちがチームを組んでいるブラッドは、そんな甘くねぇ。俺たちは、________」

「ちょーっと、そこまで」

「お前ら、いつからそこに居たんだ。仕事はいいのかよ」

「終わった」

「あれ?もう、そんな時間?」

「あぁ」

「只今の時刻は、夕方6時ですよ?リーダー」

「その言い方やめろ」

「ごめんねー?ウチのリーダーが」

「って、泣いてる?!リーダー泣かしたでしょ(๑•̀Δ•́)」

「はぁ?コイツが勝手に泣いてんだろ」

「泣かないでヾ(・ω・`*)」

「もー、リーダー」

「……。なら、勝手にしろ💢」


俺は、その場を後にしたのだった。