この空の下で君への想いを叫ぶ

なぜか触ってもいないのに顔を赤くして口をパクパクとさせている一ノ瀬くんに首を傾げていると、ふと後ろから手首を掴まれた。



「…あれ、小坂くん?」


「高城が遅いからって心配してた」


「あ、そうだ。もう戻るよ」


「わざわざ教えに来てくれるなんて、優しいね」



スイッチを切り替えたかのように王子様スタイルに戻った一ノ瀬くんが、小坂くんににこっと微笑みかけた。



「…行くぞ」


「あ、待ってよ。一ノ瀬くんも、戻るよ」


「はーい」



なぜか少しだけ小坂くんの後ろ姿が不機嫌な気がした。