この空の下で君への想いを叫ぶ

一ノ瀬くんが勢いよく手を引っ込め、見開かれた目と目が合った。



「あ、ご、ごめん。これはその…」


「…やっぱり一ノ瀬くんって、女子が苦手でしょ?」



思わずぽつりと漏れた思いつきに、一ノ瀬くんはさらに目を大きく見開いた。



「あんなにモテるのに、絶妙に女子と壁作ってるよね。触られそうになったら避けてたし…」



一ノ瀬くんにがっと口を片手で塞がれる…フリをされた。



「…ちょっとこっち来て」


「え?」


「来て」



笑顔なのにノーと言わせない無言の圧力をかけてくる一ノ瀬くんに、とりあえずついていく。


人通りのない屋上前まで連れてこられ、一ノ瀬くんがくるりと振り向いてきた。