オタクな生徒が俺を「柊弥たそ」と呼び、讃え崇めてきます。
恋愛(学園)
完
1
海月いおり/著
- 作品番号
- 1722903
- 最終更新
- 2024/04/23
- 総文字数
- 16,119
- ページ数
- 17ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 203
- いいね数
- 1
「…え、何?」
ある日の放課後。
今年入学してきた女子生徒に
物凄く見つめられているのだが………。
「大事件ですぞ。『きらめき☆フォーエバー』の
柊弥たそが現れたが如く……!!」
「クックック! これまでどれだけの徳を積んだか、
己に問うてみるでござる!」
な、何言ってんの?
「…あの、さ。一応教師として忠告しておくけれど、
学校内では普通に喋った方が良いよ。公共の場だから」
そう言うと彼女は眼鏡を取り出し掛けて…
「これで良いですか?」
「え、二重人格?」
「違いますよ。眼鏡でオンオフの切り替えをしているだけです」
「……」
本当に、こんな人がいるのか…。
怖いんだけど、眼鏡を掛けた彼女はどこか物憂げな様子。
静かに窓の外を見ている彼女は
何だか儚くて…今にも消えてしまいそうな……。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
文芸部の顧問をしている普通の国語教師
大井拓也・26歳
×
何やら事情を抱えていそうな二次元オタク
伊藤小夏・高校1年生
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
◌◍┈「伊藤さん、大丈夫。本当の君を俺に見せて」┈⿻*.·
2024/04/22 投稿
ある日の放課後。
今年入学してきた女子生徒に
物凄く見つめられているのだが………。
「大事件ですぞ。『きらめき☆フォーエバー』の
柊弥たそが現れたが如く……!!」
「クックック! これまでどれだけの徳を積んだか、
己に問うてみるでござる!」
な、何言ってんの?
「…あの、さ。一応教師として忠告しておくけれど、
学校内では普通に喋った方が良いよ。公共の場だから」
そう言うと彼女は眼鏡を取り出し掛けて…
「これで良いですか?」
「え、二重人格?」
「違いますよ。眼鏡でオンオフの切り替えをしているだけです」
「……」
本当に、こんな人がいるのか…。
怖いんだけど、眼鏡を掛けた彼女はどこか物憂げな様子。
静かに窓の外を見ている彼女は
何だか儚くて…今にも消えてしまいそうな……。
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文芸部の顧問をしている普通の国語教師
大井拓也・26歳
×
何やら事情を抱えていそうな二次元オタク
伊藤小夏・高校1年生
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◌◍┈「伊藤さん、大丈夫。本当の君を俺に見せて」┈⿻*.·
2024/04/22 投稿
- あらすじ
- 高校教師になって5年目の春。国語担当の大井拓也は廊下を歩いていると、向こうから来た2人組の新入生に見つめられる。2人は文芸部に行きたいが場所が分からないらしい。
偶然にも文芸部顧問だった大井は2人を部室に連れて行くことになるが…この2人、何だかおかしい。
「柊弥たそ、本日もお疲れ様でござる!」
…オタクな生徒が俺のことを「柊弥たそ」と呼んで、讃え崇めてきます………。
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