僕は、人もまばらな真夜中のバスターミナルで、ずっと好きだったあの娘のことを待っている。
手には2人分のチケット。
行き先は、あの娘が行ってみたいと言った僕の故郷。
「そんな…急に言われても、私…」
「ごめん。困らせてる自覚ならある。困らせるのは判ってるから、何年も黙ってた。でも、どうしても君をアイツにだけは譲れない」
そんな会話で、あの娘を追い詰めてしまった。
しかし、アイツのことなら僕もよく知っている。
単に馬鹿騒ぎする友達としてならともかく、恋愛となれば話は別だ。
恋人失格と言っても過言ではない、根っからの浮気性だということも。
手には2人分のチケット。
行き先は、あの娘が行ってみたいと言った僕の故郷。
「そんな…急に言われても、私…」
「ごめん。困らせてる自覚ならある。困らせるのは判ってるから、何年も黙ってた。でも、どうしても君をアイツにだけは譲れない」
そんな会話で、あの娘を追い詰めてしまった。
しかし、アイツのことなら僕もよく知っている。
単に馬鹿騒ぎする友達としてならともかく、恋愛となれば話は別だ。
恋人失格と言っても過言ではない、根っからの浮気性だということも。