恋愛ベタな二人の、とある夜


「またフラれたんだよ」

缶チューハイをひと口飲んでからそう言った。

律はソファに片足を上げてスマホを触ってる。

「ふーん」

「ねぇ、反応うすくない?」

「え?そりゃそうでしょ。またですかって感じ」

「またですけど」

「男を見る目ないですねー」

「いやホントそう。でも私は毎回絶対この人しかいないって思うんだけどな。なんでかな?」

私がそう言うと、律はスマホから顔を上げた。

「……」

「?」

何か言いたげな顔で私を見る律に、首を傾げると

「いや。なんでだろうね」

と、返された。

「ふ。なにそれ」



律は、言いたいことは基本的にズケズケ言ってくる。

でも、こうやってはぐらかすような事がたまにある。


気になるけど、突っ込んだところでふざけた答えが返ってくるだけだから、私も何も聞かないんだけど。