恋愛ベタな二人の、とある夜



律のこと、好きになりかけた事もある。

口は悪いけど、何だかんだ優しいし。

一緒にいたら楽しい。

でも、友達でいられなることの方が怖いから。

このままでいいと思った。

今でもそう思ってる。





それにそもそも律は、特定の彼女を作らない。

いつからかは知らないけど、少なくとも私が知り合ってから今までの間に、律に彼女ができた事実はない。

寄ってくる女の子は沢山いるから、“そういう事”をする相手には困ってないみたいだけど。

もしかしたら、地元に置いてきたような女の子が、いたりするのかもしれない。



そして、カレーを頬張る律を見ながら思う。


いつか律にもちゃんとした彼女が出来て、私のくだらない相談も聞いてくれなくなる日が、くるのかな。




「何?」


律がよくやく私を見たので、「ううん、何でもない」と言って笑った。








私が、社会人彼氏と別れたのは、それから1ヶ月後の事だ。