なのにさー……羽瑠のこの顔なに?


「……もっと欲しくなった?」


俺の服の袖をキュッとつかんで、恥ずかしそうに上目づかいで見てくる。


あー……そういうのずるいって。

俺がちゃんとセーブしようとしてるのわかってる?


わかっててわざとこんな誘惑してるならタチ悪い。


無意識に煽ってくるなら、俺も容赦しないからさ。



「帰ったら覚悟しろよ――俺が満足するまでたっぷり可愛がってやるから」



とことん深く愛して離してやらない。