「え……そうなのかしら? ジョサイアは、あんなにも美形なのよ?」
既に彼と結婚をしている私がこんなことを言ってしまうのもなんだけど、ジョサイアがただ立って居るというだけで、どうにかして喋りたいと思うご令嬢なんて、うようよ寄って来そうだもの。
「姉さんは大事に育てられた深窓の貴族令嬢だ。だから、王家側近の仕事を知らないし、本来ならその必要もないんだけど……側近の特権を与えられるためだけに、彼らは王の周囲を囲んでいる訳ではない。私的な時間も常に侍ることもそうだけど、王や王太子がもし恋愛関係になりそうな女性と話している時だって、決して、彼を一人には……女性と二人きりには出来ないんだ」
「それって、恋愛に至りそうな会話も、全部……側近には聞かれてしまうってこと?」
それは、嫌だ……たとえ、幼い頃から一緒に居た親しい友人同士だとしても。
既に彼と結婚をしている私がこんなことを言ってしまうのもなんだけど、ジョサイアがただ立って居るというだけで、どうにかして喋りたいと思うご令嬢なんて、うようよ寄って来そうだもの。
「姉さんは大事に育てられた深窓の貴族令嬢だ。だから、王家側近の仕事を知らないし、本来ならその必要もないんだけど……側近の特権を与えられるためだけに、彼らは王の周囲を囲んでいる訳ではない。私的な時間も常に侍ることもそうだけど、王や王太子がもし恋愛関係になりそうな女性と話している時だって、決して、彼を一人には……女性と二人きりには出来ないんだ」
「それって、恋愛に至りそうな会話も、全部……側近には聞かれてしまうってこと?」
それは、嫌だ……たとえ、幼い頃から一緒に居た親しい友人同士だとしても。



