「いい加減に、素直になれよ……お前は俺のことを、会った頃から好きなんだから」
この前に、アメデオが言っていたわよね……男は一度自分のことを好きだった女性は、ずっと自分のことを好きだと思っているからと。
思わず眉が寄る。そんな訳……あるはずがないでしょう。
まだ、再会する前なら、今は自分は幸せだから婚約破棄のことは、どうでも良いわよと言えたかしら?
こんな……自分のすべて否定されるようなことをされてしまった、この段階で、まだショーンを好きだと言える女性が、世界のどこかには居たりするのかしら?
「好きではないわ。ショーン。私が好きなのは、現在の夫ジョサイア・モーベットよ。貴方のことは好きでも嫌いでもないわ。けど、私が居ない所で、どうか幸せに暮らして欲しいと思う」
静かに淡々と言った私に対し、ショーンは視線を向け面白くなさそうな顔をした。
「あ? ふん。良い気になりやがって。結婚したとは聞いているが、お前……全く色気がない。お前は好きだとしても、向こうには愛されてないんじゃないか?」
にやにやとした、嫌な笑み。
ああ。そういえば、夜会の時にアルベルト様にも言われたわね……新婚夫婦って、もっと甘い空気で色気ある様子なのかしら?
この前に、アメデオが言っていたわよね……男は一度自分のことを好きだった女性は、ずっと自分のことを好きだと思っているからと。
思わず眉が寄る。そんな訳……あるはずがないでしょう。
まだ、再会する前なら、今は自分は幸せだから婚約破棄のことは、どうでも良いわよと言えたかしら?
こんな……自分のすべて否定されるようなことをされてしまった、この段階で、まだショーンを好きだと言える女性が、世界のどこかには居たりするのかしら?
「好きではないわ。ショーン。私が好きなのは、現在の夫ジョサイア・モーベットよ。貴方のことは好きでも嫌いでもないわ。けど、私が居ない所で、どうか幸せに暮らして欲しいと思う」
静かに淡々と言った私に対し、ショーンは視線を向け面白くなさそうな顔をした。
「あ? ふん。良い気になりやがって。結婚したとは聞いているが、お前……全く色気がない。お前は好きだとしても、向こうには愛されてないんじゃないか?」
にやにやとした、嫌な笑み。
ああ。そういえば、夜会の時にアルベルト様にも言われたわね……新婚夫婦って、もっと甘い空気で色気ある様子なのかしら?