両手を組んで私がそう言えば、オフィーリア様は微笑み、ジョサイアも苦笑していた。

「あら! 例の元婚約者への復讐を望むなら、力を貸すわよ。レニエラ様」

 それは、もう……良いかも知れない。あの人がどこで何をしているか、わからないもの。

「いえ。終わったことなので、大丈夫です」

「それもそうね! 過去の男なんて、忘れて次の男に目を向けた方が良いわよ……ジョサイア。ちゃんとしなさいよ。レニエラ様とちゃんと向かい合わないなら、私は何するか、わからないからね」

「わかっています」

 オフィーリア様の指摘に、ジョサイアは引き攣った笑いで何度か頷いた。