愛するあなたへ




久しぶりに本気で誰かを好きになった。




彼の笑顔が、声が、寝顔が、すべてが愛おしく感じた。




彼に声を掛ける勇気もなくて、見てるだけでとにかく楽しかった。




切りすぎた前髪も彼に褒められたら好きになれた。




LINEを送る勇気だって出た。




LINEが苦手な彼のそっけない返信が嬉しかった。




なにが足りなかったかなんて考えたらすぐわかる。




あたしは中途半端に好意だけちらつかせて




全くまっすぐ向き合ってなかった。




そんな中途半端な人間だから当然の結果。




そうとわかっていてもやっぱり失ったものは大きい。




明日どんな顔して学校に行けばいいかわからない。




これからなにを糧に頑張ればいいかわからない。




「あー死にたい。」