「隔離した後に皆殺しだと聞いてなかったのか!」
話の腰を折られ、ちらりとアンドレア様は殿下を見た後、再び大きな空中に浮かんだ鏡に映る陛下に目を向けた。
「命乞いではありません。醜悪魔女は手に赤い液体の入った瓶を持っていたのはご覧になってませんか?」
あっと、口を押える。
私と同じように、すぐに事態に気が付いたのは宰相だろうか。青ざめて立ち上がった。
他の者たちは、まだアンドレア様が何を言いたいのかピンと着ていないのか、次の言葉を待っている。
私たちがこのような姿になったのは、醜悪魔女が作り出した魔法薬がばらまかれたせいだ。
そして、その魔法薬は、まだ醜悪魔女の手にある。
つまりは……。
「今にも、そちらに醜悪魔女が赤い小瓶を……魔法薬を手に向かっているかもしれません」
アンドレア様の言葉に、陛下が顔を赤らめた。
「なっ、何だと!すぐに結界を強化だ!学園の結界を破り現れたのだ。ここも結界を破られ侵入されるかもしれぬ!」
殿下の言葉に、バタバタと人々が動き始めた。
「それから薬を浴びないように防水マントを準備しろ。あとは浴びたものを隔離するための場所の確保だ」
「陛下、いざというときのために王宮を脱出することも検討しませんと」
「なるほど。脱出した先にも安全な場所が必要だな。その準備も怠るな」
「それこそ我々が籠城することになるかもしれません。食料の十分な確保と」
あっという間に、王宮の様子は変化した。
私たちを殺す方法を話し合っていたはずなのに、それはどこかへ行ってしまったようだ。
しかし、放置されても結局は閉じ込められ食べるものがなくては結果は一緒だ。
少しも状況がよくなったわけではない。
「陛下、こちらにも食料を」
アンドレア様の言葉に、陛下はちらりと見ただけで無視した。
「陛下、僕たちを見殺しにするメリットよりも、生かしておくメリットの方が大きいと気が付きませんか?」
私たちを生かすメリット?
首をかしげる。見殺しにしたところで、醜悪魔女のあの魔法薬の脅威から完全に逃れられるわけはないということは陛下たちも理解しただろうけれど、生かしておくことにメリットが?
疑問に思ったのは私だけではないようで宰相が尋ねた。
「どういうことでしょうか?」
話の腰を折られ、ちらりとアンドレア様は殿下を見た後、再び大きな空中に浮かんだ鏡に映る陛下に目を向けた。
「命乞いではありません。醜悪魔女は手に赤い液体の入った瓶を持っていたのはご覧になってませんか?」
あっと、口を押える。
私と同じように、すぐに事態に気が付いたのは宰相だろうか。青ざめて立ち上がった。
他の者たちは、まだアンドレア様が何を言いたいのかピンと着ていないのか、次の言葉を待っている。
私たちがこのような姿になったのは、醜悪魔女が作り出した魔法薬がばらまかれたせいだ。
そして、その魔法薬は、まだ醜悪魔女の手にある。
つまりは……。
「今にも、そちらに醜悪魔女が赤い小瓶を……魔法薬を手に向かっているかもしれません」
アンドレア様の言葉に、陛下が顔を赤らめた。
「なっ、何だと!すぐに結界を強化だ!学園の結界を破り現れたのだ。ここも結界を破られ侵入されるかもしれぬ!」
殿下の言葉に、バタバタと人々が動き始めた。
「それから薬を浴びないように防水マントを準備しろ。あとは浴びたものを隔離するための場所の確保だ」
「陛下、いざというときのために王宮を脱出することも検討しませんと」
「なるほど。脱出した先にも安全な場所が必要だな。その準備も怠るな」
「それこそ我々が籠城することになるかもしれません。食料の十分な確保と」
あっという間に、王宮の様子は変化した。
私たちを殺す方法を話し合っていたはずなのに、それはどこかへ行ってしまったようだ。
しかし、放置されても結局は閉じ込められ食べるものがなくては結果は一緒だ。
少しも状況がよくなったわけではない。
「陛下、こちらにも食料を」
アンドレア様の言葉に、陛下はちらりと見ただけで無視した。
「陛下、僕たちを見殺しにするメリットよりも、生かしておくメリットの方が大きいと気が付きませんか?」
私たちを生かすメリット?
首をかしげる。見殺しにしたところで、醜悪魔女のあの魔法薬の脅威から完全に逃れられるわけはないということは陛下たちも理解しただろうけれど、生かしておくことにメリットが?
疑問に思ったのは私だけではないようで宰相が尋ねた。
「どういうことでしょうか?」


