「ねぇ、彼氏いんの?」 部活帰り。亜希はサッカー部員で、私はマネージャー。 仲がそれなりに良くて、放課後たまたま、2人で帰ることになった。 夕焼けの日差しが、暖かい。 「いないよ。ヤバいよね」 おちゃらけたように、笑いながら言った。 「……じゃあ、付き合う?」 さらりと言う亜希に、ドキリとした。