悪女は今日、初恋を知る。


 わたし達はお互いから抱き合う。
 そして、
 (こう)くんが愛おしいものを扱うようにそっと甘くキスをした。

 唇を離すと(こう)くんはぎゅっと恋人繋ぎをする。


「じゃあ続きは家で」
「きよら、一緒に帰ろう」


 繋いだ右手の薬指の指輪が煌いて、
 お互いから自然と幸せな笑みが零れる。


 わたしはもう、
 さくら色のキミの彼女だね。