翌日。

翠さんが指定した時刻と場所に着いた。

身の前から知ってる人が来た。

「江伊佳さん……ですか?」

「はい、そうです」

「初めまして、翠伊月(みどり いつき)です」

「雅江伊佳です。今日は、宜しくお願いします」

ぺこりと翠さんに会釈をした。

「じゃあ、さっそく行こうか」


俺は、翠さんに連れられるまま後について行く。

着いた場所は……スタジオ?いや、事務所だ。


「ここだよ。来て僕からはぐれないように」


翠さんと私はその事務所の中へと歩いていった。