橋本家、リビング。
 テーブル、カウンター、玄関側にここながついている。隣にフェレスがついている。ここなの前にはご飯と唐揚げ、サラダ、味噌汁。
 フェレスの前にはハンバーガー、野菜、味噌汁。
 ここなの前には母親のかこ、フェレスの前に父親のかい。
 「うをー、ハンバーガーじゃないかあ」
 と、フェレス。
 「いただきまあす」
 と、ここなが手を合わせて言った。
 「いただきます」
 と、フェレスが手を合わせていった。
 フェレスはハンバーガーにかぶりついた。
 「おいしい」
 と、フェレス。
 「でも、魔法使いなら、魔法でハンバーガーだしたらいいんじゃあ」
 と、ここな。
 「ん、そんなことできるのはガブリエル様くらいだ」
 と、フェレス。
 「誰それ。偉い魔法使い!」
 と、ここな。
 「そんなもんじゃない。魔法使いの神様さ」
 「魔法使いの神様!!!!!」
 「そうさ。魔法使いはあらじめあるものを召喚することしかできない」
 「じゃあ、召喚したら」
 「おい。人のもの勝手に召喚したらだめだろう」
 「あ、そうか」
 「魔法使いの国じゃあ、泥棒は罪だ。魔法刑法8条汝、盗むなかれ。この国じゃあ、泥棒してもいいのか」
 「え、そんなわけないじゃん」
 「だろう」
 ここなは納得して、唐揚げに箸をつけた。唐揚げをほおばった。
 「おいしい」