〝これが証明だから〟と言って、屋上の全校生徒が居る中で私に覆い被さるように唇が近づく。 私の髪を耳にかけるところで、今度はちゃんと朔を押し返した。 勢いに押されることなく朔を拒否すると、図書室で感じた違和感と同じ違和感を、朔から感じ取った。 「…人が居るから。それに、私は朔くんこと好きじゃない。ごめん」 「好きじゃない。…グサっと来るね」