図書室で壁ドンされた日から、私は何てことなく普通の日々を過ごしている。



朔と教室で会えば挨拶もするし、教科書を忘れてきた朔のために机をくっつけて、至近距離で授業も受けられる。




朔の様子は、あの日から少しおかしい気がする。


あんなに目を合わせようとしてきたのに、今は避けようとするし、机をくっつけても椅子の距離が遠い。



こちらが嫌だと言っても近づいてきたのに、話しかけても目が合わないなんて、絶対おかしい。





散々振り回された挙句、今度は冷めたように見せて私が気になるように仕向けているんだろうか。



それなら乗らないけど、本当に何かあるなら、それは気になる。