「何も食べてないんでしょ?買ってくるから座っていて……」 「凛花!」 「大丈夫。お腹に入れてから話しましょう。そのほうがいいわ」 私は自分にはもう一杯カフェオレを、彼にはいつものアメリカンとローストビーフのサンドを頼んだ。 すると、彼は私の横に立つとお金を払い、テイクアウトと小さくつぶやいた。商品を受け取ると私の手を引いてエレベーターホールへ向かった。 ガタン。 エレベーターに乗るや否や、私を引っ張ってぎゅっと確認するように抱きしめた。 「……ごめん。心配させたな」