***
「隼人先輩、これ、受け取ってください!」
「隼人、一緒に写真撮ろっ」
「隼人くん、今日も超カッコよかったよ~」
解散になるのを待ちわびていた女子集団が、三谷先輩のところへとわっと押し寄せる。
「はいはい、みんな、順番ねー」
そんな状況にも、慣れた様子で対応する三谷先輩。
ふわぁ、すごい……。
なんていうか、ヒーローっていうより、アイドルみたい。
……って、三谷先輩のことはいいんだって。
それよりも、岩瀬先輩だよ。
えーっと、岩瀬先輩は……。
キョロキョロあたりをいくら見回しても、どこにも姿が見当たらない。
ひょっとして、気付かないうちにもう帰っちゃったのかなあ。
岩瀬先輩に、『おめでとうございます』って伝えたかったのに……。
小さくため息を吐き、校門に向かって歩き出そうとしたとき。
「隼人先輩、これ、受け取ってください!」
「隼人、一緒に写真撮ろっ」
「隼人くん、今日も超カッコよかったよ~」
解散になるのを待ちわびていた女子集団が、三谷先輩のところへとわっと押し寄せる。
「はいはい、みんな、順番ねー」
そんな状況にも、慣れた様子で対応する三谷先輩。
ふわぁ、すごい……。
なんていうか、ヒーローっていうより、アイドルみたい。
……って、三谷先輩のことはいいんだって。
それよりも、岩瀬先輩だよ。
えーっと、岩瀬先輩は……。
キョロキョロあたりをいくら見回しても、どこにも姿が見当たらない。
ひょっとして、気付かないうちにもう帰っちゃったのかなあ。
岩瀬先輩に、『おめでとうございます』って伝えたかったのに……。
小さくため息を吐き、校門に向かって歩き出そうとしたとき。



