こんな言い方をしたら失礼かもだけど、陽キャな三谷先輩と、カタブツキャラな岩瀬先輩って、すごく意外な組み合わせだなって思ってたんだよね。
でも、なんていうか、独特な空気感っていうのかなあ?
真逆のキャラなのに、一緒にいるのが当たり前、みたいな感じもして。
そっかあ。幼なじみなら、納得だよ。
「そ。こいつのことで、なにか知りたいことがあれば、オレに聞いて。だいたいのことなら、知ってるから。こいつの家族構成でも、好きな食べ物でも、初恋——」
「隼人」
般若の形相の岩瀬先輩に気付き、さすがに途中で言葉を飲み込む三谷先輩。
「はいはい、わかったよ。あ、そうだ。今週末、試合があるんだけどさ。よかったら、応援に来てくれない、菜々子ちゃん?」
「おい、いいかげんその馴れ馴れしい呼び方はやめろ」
「えー、このくらい別にいいよねえ、菜々子ちゃん」
「えっと、わたしは、別に……」
本当は、男の人にこんなふうに下の名前で呼ばれるのには慣れていないから、なんとなくむず痒いんだけど……。
「ほら、どう見ても嫌がっているだろ」
そう言ってため息を吐く岩瀬先輩のことを見て、なぜか三谷先輩がニヤニヤしている。
「えー、そう? しょうがないなあ。じゃあ、『汐見ちゃん』。これでOK?」
「あ、はい。じゃあ、それでおねがいします」
でも、なんていうか、独特な空気感っていうのかなあ?
真逆のキャラなのに、一緒にいるのが当たり前、みたいな感じもして。
そっかあ。幼なじみなら、納得だよ。
「そ。こいつのことで、なにか知りたいことがあれば、オレに聞いて。だいたいのことなら、知ってるから。こいつの家族構成でも、好きな食べ物でも、初恋——」
「隼人」
般若の形相の岩瀬先輩に気付き、さすがに途中で言葉を飲み込む三谷先輩。
「はいはい、わかったよ。あ、そうだ。今週末、試合があるんだけどさ。よかったら、応援に来てくれない、菜々子ちゃん?」
「おい、いいかげんその馴れ馴れしい呼び方はやめろ」
「えー、このくらい別にいいよねえ、菜々子ちゃん」
「えっと、わたしは、別に……」
本当は、男の人にこんなふうに下の名前で呼ばれるのには慣れていないから、なんとなくむず痒いんだけど……。
「ほら、どう見ても嫌がっているだろ」
そう言ってため息を吐く岩瀬先輩のことを見て、なぜか三谷先輩がニヤニヤしている。
「えー、そう? しょうがないなあ。じゃあ、『汐見ちゃん』。これでOK?」
「あ、はい。じゃあ、それでおねがいします」



