クールな神谷くんは、私限定で甘々です。


ーーキーンコーンカーンコーン。



朝のチャイムと共に、先生が教室に入って来て、教卓の前に立つ。



「お~い、全員席に着け~!」



今日もいつも通り、連絡事項を説明して終わりなだけとばかり思っていた。



だけど先生の次の一言で教室内がざわめきだす。



「今日は、席替えやるぞ~。実は、後ろの奴らが視力悪いのが多くてな。



やっと馴染んできたところで悪いが、先生の判断でそうすることにした」



えぇっ……! 入学して2週間しか経ってないのに席替え!?



「せんせ~、やっぱクジとかで決めるんですか~?」



「いや、時間的にそれは無理なので、こちら側で勝手に決めさせてもらった」



すると生徒が不満そうに口々に言う。



「え~、面白くな~い」



「せんせ~、クジとかにしてくださ~い」



「静かに! もう決まったことなんだ。黒板に紙をはるから、自分の名前が書かれた席に座るように!!」