ちょっと意地悪な口調で神谷くんは言う。
私は肺に息を大きく吸い込ませてから、口を開いた。
「私ーー、神谷くんのことが好き! 世界中の誰よりもっ! だから、喜んでカノジョになりたいですっ!!」
神谷くんは目を丸くしたあと、フッ、と笑みを零して。
「ん、俺も、佳乃愛が好き。佳乃愛のカレシになりたい」
「うそ……っ」
「嘘じゃない。だったら正銘してあげるか?」
クイッと顎を上に持ち上げられて、本日2回目のーー、キスをされる。
「んっ……っ、」
神谷くんとのキスは、甘すぎて全身がしびれてしまう。
「邪魔なメガネが無いから、これでいつでもキスし放題だな」
「な、なに言ってーー……っ、んっ、」
私はしばらくの間、甘い甘い神谷くんのキスの波にのまれっぱなしのままだったーー。
太陽が沈みかけた頃。
私は屋上にある出入口の横で、神谷くんと肩を並べて座っていた。

