湯船の中でぎゅうっと両手を組み合わせ、じっと身を固めていると。 「おまえのうなじ、えろいな」 耳元で、琥珀くんが笑い声を含んだ声で囁いた。 ダイレクトに琥珀くんの声が耳朶を打ち、思わずびくっと肩が揺れてしまう。 「あ、ぁ、んまり見ないでください……」 「同じシャンプーの匂いさせてるのもえろい」 「……ぁ、うぅっ……」 今すぐこのお湯の中に潜って逃げてしまいくなる。 こんなことばっかり言う琥珀くんは意地悪だ。