なんとか出来たオムライス。

鈴原くん、食べてくれるかな。

少し不安もある。
けど、頑張って作ったから頑張って渡すんだ。


鞄にお弁当箱を2つ入れて学校へ向かう。


「行ってきまーす」


ドアを開けると

「おはよ」

今日も迎えにきてくれている鈴原くん。


「おはよう!」


学校までの道のりが毎日すごく楽しくて、もっと遠かったらいいのにとさえ思ってしまう。





「土曜日はご馳走様」

「ううん!なんだか無理に誘っちゃってごめんね」

「俺が行きたかったんやから。嬉しかったで」

「また来てね」


最近会える日が多くて嬉しい。

ドキドキもすごいけど、今のこの時間を大切にしたい。




「日和!おはようー」

校門の近くで桜ちゃんと会った。


「桜ちゃん、おはよう」

「遊園地の計画しようよ♪」

「その前に期末やろ?」

「あれ?いたんや、悠」

「お前…絶対気付いてたよな」


相変わらずの鈴原くんと桜ちゃんのやり取り。
本当に憧れる。

幼なじみっていいなぁ。

2人のやり取りを見ていて、さらに幸せな気分になった。