月曜日です。



朝6時起きでキッチンへ。




「日和、早起きね。何してるの?」

私が料理をしていると、お母さんが起きてきた。


「今日から自分でお弁当作るね」


チラッとお母さんを見るとフリーズしている。


「どうしたの!?お母さん!」


「日和が本当に自分で作るだなんて…」

お母さんが感激して泣いている。


「大袈裟だよー!!今までごめんね!これから頑張るから!!」

朝ギリギリまで寝てお母さんに任せてばかりだった。
もう高2だし、しっかりしなきゃ。



「恋の力って偉大ね♡」


ドキッ!!!


「何が!?そんなの関係ないし!!」


「前言ってたオムライスを作っていくの?」


「…そうだよ」


「あらそう〜♪」


お母さんはご機嫌。

きっと全部見抜いてるんだろうな。
お母さんには敵わない。


でも、多くを聞いてこないのは私が自分から話すタイミングを待ってくれているんだと思う。


ありがとう、お母さん。




「はよー…」

頭をかきながらリビングにやってきたひなちゃん。


「ひなちゃん、おはよう」

「え!?日和が何か作ってる!?」


ひなちゃんまで、、、


「お弁当だよ!!もう、みんなしてそんなん言う!!」

「えー日和が弁当作るとか珍しくてびっくりしたわ」


そんなに珍しいのだろうか。。
夜ご飯はちょこちょこ作ったりしてたのに。



「よし!出来た!みんな、朝ごはんも出来たよ」

お弁当を作るついでに簡単なものだけど、朝ごはんも準備できた。


「あれ?弁当箱4つあるけど」

「うん、お母さんが職場で食べれるようにとひなちゃんと私の分」

「あと1つは?」

「…‼︎最近お腹減るから2つ持っていくの!」


「はぁ…??」


私のあり得ない理由に呆れ気味のひなちゃん。


「ひなちゃん、そんな事より早く朝ごはん食べて!」

「俺、しばらく学校休みやから急がへんもん」

「もう〜!じゃあ、ご飯食べたらシンクに持っていっててね」

「はいよ〜」


ひなちゃんは全寮制の高校に通う1年生。
寮のお風呂が壊れた為、急遽工事中の2週間帰省となったらしい。

その間は学校はお休み。
その分夏休みに入るのが2週間ほど遅れるので、それはそれで最悪らしい。