バタバタと玄関へ向かう。
「鈴原くん、もう帰るの?」
お母さんがリビングから出てきた。
「ひなちゃんがいきなり部屋に入ってきて」
「えぇ!日向に来客中だから部屋行っちゃだめって言ったのに」
なに〜〜
ひなちゃんめーーー!!
誰かいるのわかって入ってきたんだな!!
「ご馳走様でした。むっちゃうまかったです」
「嬉しいわぁ!ウチ、日向が寮生活だしお父さんは単身赴任だからいつも日和と2人なのよ。だから今日は賑やかで楽しかったわぁ♪またぜひ来てね」
「はい、ありがとうございます」
お母さんもそう感じてくれていたんだ。
私も賑やかなご飯、楽しかったし嬉しかった。
「ちょっとそこまで送ってくるね」
そうして私たちは家を出た。
「なんだかバタバタとごめんね」
「いや、俺こそいきなりごめんな。パスタご馳走様」
「お口に合ってたら嬉しいです…」
「美味かった!また食べたい」
さっきまでの雰囲気はどこへやら、鈴原くんと普通に話せている。
さっきの返事…ちゃんとしなきゃだよね
「あのね、すず…」
「ここまでで大丈夫やで。これ以上は帰り道心配なるわ」
家がちゃんと見える所までの見送りで止めてくれた。
やっぱり鈴原くんは優しい。
「じゃーな」
ヒラヒラと手を振って歩いていく。
やだ。
本当はまだ離れたくない。
ねぇ、まだ帰らないで。
自分でもびっくりするような感情が湧き上がってきて止まらない。
けっして言葉には出来ないんだけど、鈴原くんへの好きが溢れて止まらない。
「鈴原くん!!」
20時過ぎの静かな住宅街に響く私の声。
近所迷惑だ。
ごめんなさい。
鈴原くんも少しびっくりしたのか、驚いた顔で振り向いた。
「またいつでもウチに来て!みんなでご飯食べよう‼︎」
ううん
「一緒に食べたいの!!」
これが今の私の精一杯の告白。
少しでも何か伝われば嬉しい。
「はは!!そんなん言われたら毎日行ってまうやん」
ニコッと無邪気な笑顔をする鈴原くん。
ドキドキ
「ありがとう!また行く!!」
帰っていく鈴原くんの後ろ姿を見ながら、なぜか少しだけ涙が出た。
本当は抱きしめたかった。
キスだってしたかった。
好きって
好きってこんなに幸せで辛いんだね。
「鈴原くん、もう帰るの?」
お母さんがリビングから出てきた。
「ひなちゃんがいきなり部屋に入ってきて」
「えぇ!日向に来客中だから部屋行っちゃだめって言ったのに」
なに〜〜
ひなちゃんめーーー!!
誰かいるのわかって入ってきたんだな!!
「ご馳走様でした。むっちゃうまかったです」
「嬉しいわぁ!ウチ、日向が寮生活だしお父さんは単身赴任だからいつも日和と2人なのよ。だから今日は賑やかで楽しかったわぁ♪またぜひ来てね」
「はい、ありがとうございます」
お母さんもそう感じてくれていたんだ。
私も賑やかなご飯、楽しかったし嬉しかった。
「ちょっとそこまで送ってくるね」
そうして私たちは家を出た。
「なんだかバタバタとごめんね」
「いや、俺こそいきなりごめんな。パスタご馳走様」
「お口に合ってたら嬉しいです…」
「美味かった!また食べたい」
さっきまでの雰囲気はどこへやら、鈴原くんと普通に話せている。
さっきの返事…ちゃんとしなきゃだよね
「あのね、すず…」
「ここまでで大丈夫やで。これ以上は帰り道心配なるわ」
家がちゃんと見える所までの見送りで止めてくれた。
やっぱり鈴原くんは優しい。
「じゃーな」
ヒラヒラと手を振って歩いていく。
やだ。
本当はまだ離れたくない。
ねぇ、まだ帰らないで。
自分でもびっくりするような感情が湧き上がってきて止まらない。
けっして言葉には出来ないんだけど、鈴原くんへの好きが溢れて止まらない。
「鈴原くん!!」
20時過ぎの静かな住宅街に響く私の声。
近所迷惑だ。
ごめんなさい。
鈴原くんも少しびっくりしたのか、驚いた顔で振り向いた。
「またいつでもウチに来て!みんなでご飯食べよう‼︎」
ううん
「一緒に食べたいの!!」
これが今の私の精一杯の告白。
少しでも何か伝われば嬉しい。
「はは!!そんなん言われたら毎日行ってまうやん」
ニコッと無邪気な笑顔をする鈴原くん。
ドキドキ
「ありがとう!また行く!!」
帰っていく鈴原くんの後ろ姿を見ながら、なぜか少しだけ涙が出た。
本当は抱きしめたかった。
キスだってしたかった。
好きって
好きってこんなに幸せで辛いんだね。