もう、さすがに聴きに行けないよなぁ。


アホって言われたのは腹立つし、なんだか悲しかった。
でも後から、勝手に聴いていた私も悪いし…と言う感情が出てきて少し冷静になった。

そして冷静になって気づいた事。

勝手に聴いていた事がバレてしまったので、もう聴きに行けないじゃん!!!!

と言う事実。


あぁ〜〜私の癒しがぁ〜…
幸せがぁ〜…

なんで寝てしまったんだろう。。

自分に自問自答をしながら歩いていたら、委員会をする教室に着いた。


扉を開けるとすでに何人か集まっていた。


窓側の前から3番目の席が空いていたのでそこに座った。

委員会は各クラスから2名ずついるので、集まっている子達はみんなペアの子と話していた。

良いの。
独りぼっちは慣れているから。
別に寂しくなんかない。

でもなんでだろう。
今日の私は少し胸がザワザワしている。

木曜日の楽しみがなくなるだけで、こんなにも辛くなるんだ。
私にとってあの時間は、自分が感じているよりも遥かに大事な時間だったんだ。


あ、泣きそう。

周りに見えないようにする為に窓側を見た。


「なぁ」

後ろから声がした。

でも、私に向けてな訳がない。


「無視?」

なんだか近くから聞こえる。
無視されてるじゃん。
可哀想。


「アホ面は無視までするんやな」


アホ面!?

聞き覚えのあるその言葉に、急いで振り向く。