ガラッ!!!


体育の後は自習時間。
なので、みんな結構自由に過ごしている。




「ちょっと、こんな陰湿な事するなんて信じられへん!誰やねん!!」

突然大声で叫ぶ桜ちゃん。


「え!?桜ちゃん!?」


「こんな事してる奴がキモイねん!!何か言いたい事あるんやったら直接言ってきいや!!」


どうして私の事なのに、こんなに怒ってくれるの?


静まり返る教室。




「成田、どうした」

私達のそばに来てくれた加藤くん。


「日和に陰湿な事してくる奴がおるねん。女子ってほんまこれが嫌なんよ!!」


「前川、大丈夫か?」


「だ、、大丈夫、、だから」



さっき頑張るって決めた所なのに、もう揺らいでいる私の心。

私って弱すぎる。



「私、帰るね」


でも、やっぱり今日は無理。
この場から去りたい。


「日和!!」

「桜ちゃん、加藤くんまたね」



私は荷物を取って急いで教室を出た。

クラスメイトの顔は全く見れなかった。