少ししてゆっくりと離れる鈴原くん。

なんだか寂しい。



「俺、機嫌良いから今日はこれで帰る♪」


??

「ご機嫌さん?」

「そう、ご機嫌さん。俺、お前の友達になれたみたいだし?」


自分でお母さんに言った言葉を思い出す。
そうだ!私、友達って紹介したんだ!!


「あっ勝手にごめんね!厚かましく…」

「なんで謝るん?俺、嬉しかったんやけど」

「本当に?」

「あぁ。知り合いぐらいから友達に昇格した感じかな?」

そう言って笑う鈴原くんは本当にかっこよくて、目が離せない。


「じゃあな」


帰っちゃう。


「また月曜日な、日和」


月曜日。

木曜日じゃなくても、また会えるのかな。



「うん!月曜日ね!」

私は大きく手を振った。
鈴原くんが見えなくなるまで。