足立くんのキスが首筋にうつる。
「あっ…」
思わず自分の口を塞ぐ。
私、さっきからこんな声が出て……恥ずかしい‼︎
「日和、声聞かせて?」
私は首を横に振る。
「聞きたい。日和の可愛い声」
それでも私は首を横に振る。
「キスさせて?日和」
ズルいよ、足立くん。
そう言われたら、手を離さずにはいられない。
私はそっと口から手を離した。
その瞬間、足立くんはまた首にキスをする。
「ふぁ…や…足立く…」
「可愛すぎ」
私のシャツの前ボタンを少しずつ開けていく、足立くんの手。
その間もキスはやまない。
怖い。
もしかして…このまましちゃうの……!?
私、何にも知らなくて…どうすれば…
「ひゃっ…!!」
そんな事を考えていたら、胸元にキスをされビクッとなった。
もう恥ずかし過ぎて、どうにかなってしまいそう。
「ダメだよ日和。そんな目で見たら…止められなくなっちゃう」
私、どんな目をしてるの…?
足立くんの手が、シャツの上から私の胸に触れた。
「や…やぁ……!!」
涙が溢れてきた。
ぎゅっ!!!!
「ごめん…!!」
足立くんは胸から手を離し、私を抱きしめた。
「俺、また…同じ事繰り返してる」
「足立…くん…?」
「前、付き合う前に日和に手出しちゃって怖い思いさせて最悪だったのに、また俺は…。信用してほしいし、しばらく絶対手出さないって思ってたのに…」
足立くん…
「ほんとにごめん。悠にヤキモチ妬いた。俺、最低だよ」
ヤキモチ……
「私が無神経な事を言ったから…嫌な思いさせてごめんなさい」
「なんでいつも日和が謝るの!?俺、こんな最低な事したんだよ!ほんとに…」
足立くん、なんだか泣きそうに見える…
私は足立くんの頬に手を添える。
「確かにまだ怖いけど…最低な事じゃないですよ?なんかうまく言えないけど…嫌じゃなかったです。すごく恥ずかしかったけど」
どう言えばこの気持ち、伝わるかな?
「好きな人に触れてもらえるのって、こんなに嬉しいんですね」
うん、本当にそう感じた。
まだやめないでって思ってしまうほどに。
「ほんとに…?」
「はい」
「じゃあ…もう一回キスしてもいい?」
「…はい。私もしたいです」
チュッと優しいキスをしてくれた。
「足らない。まだしたいんですが…いいでしょうか?日和さん」
足立くんの突然の敬語に笑ってしまう。
「私もまだしたいです。彗くん」
桜ちゃんと加藤くんを見ていると、無性に足立くんを名前で呼びたくなった。
なんだろう、この感情。
「もう一回呼んで?名前」
「わわ…改めて言われると恥ずかしくて…」
「じゃあ、もうキスしない」
わぁー!
「そんな言い方ズルいです…」
「聞きたいから」
「彗くん…大好きです」
「俺も大好き」
足立くんはまた優しい、そして深いキスをしてくれた。
「ヤバイ…ほんとに止められないかも……」
足立くんの手が私の太ももに触れた。
ビクンッ!!
今までにない感覚が身体を巡った。
その手はゆっくりと上に上がってきてーー……
ガチャッ
玄関のドアが開く音が聞こえた。
「ただいまー…あれ?日和帰ってる?」
ひなちゃん!!??
ガチャ
「足立さん、いたんすか。見慣れない靴があるなぁと思ったら」
「お邪魔してます」
ドキドキドキドキ…
私たちは急いで離れて、私はキッチンへ向かった。
「日和〜。喉乾いたー。なんか入れて」
「うっうん!!」
ひなちゃんは洗面所に手を洗いにいった。
ひとまずホッとする。
足立くんと目が合った。
ニコッと笑った足立くんにまたドキドキする。
ひなちゃんが帰ってきてくれて、助かった……。



