4時間目には教室に戻る事ができた。

ただの寝不足。
自業自得です。


「日和、大丈夫なの?」

「うん、桜ちゃんありがとう」


4時間が終わり、お昼休み。


「桜ちゃん、ちょっといい?」




桜ちゃんを連れて、いつもの場所への向かう。

屋上手前のスペース。
私の大切な場所。


自分から教えたのは初めて。
昨日鈴原君には偶然バレちゃったけどね。


「よかったらここでお昼食べない?」

「静かでいいね♪ここにしよー!」


明るい桜ちゃんと話していると、魔法がかかったかのように私も笑顔が増える。




「うーわ、なんで桜がおるねん」

下から聞こえる声にドキッとする。


「やっぱり来た♪」

イタズラに笑う桜ちゃん。
やっぱり?


「鈴原君。。」



「私ら友達になってん!やから、お昼一緒に食べるんは普通やろ」


【友達】の言葉が前より嬉しく感じる。



「お前、とりあえずウザイ」

呆れたような表情の鈴原君。
桜ちゃんにキツイひと言。
でも、桜ちゃんは何も気に留めていない様子。



この数日、色んな鈴原君が見えて目が離せない。