「私…」
少し俯き加減で話す。
「実は結構前から毎週来ていたの。勝手に聴いて本当にごめんなさい!!」
とにかく頭を下げた。
また震える手。
私、この時間がなくなると思うと震えるほど不安で悲しいんだ。
でも、仕方ない。
きちんと伝えなくちゃ。
そして、きちん謝らなきゃ。
「私、鈴原くんの演奏するピアノの音色が大好きで。ずっと聴いていたいって思うほど大好きなの。だから私にとって毎週木曜日は大切な幸せな時間でした。」
鈴原くんの顔が見れない。
怒っているかな。
呆れているかな。
それでも、1番伝えたい事。
それは
「勝手に今までごめんなさい。来週からはもう来ません。」
「私にこんな幸せな時間をたくさんくれて、ありがとうございました。」
言えた。
お礼を言えた。
私をたくさん助けてくれて癒してくれた木曜日。
いくらお礼を言っても足りない。
「じゃあ…」
私は顔も上げないまま、扉の方へ向かった。
少し俯き加減で話す。
「実は結構前から毎週来ていたの。勝手に聴いて本当にごめんなさい!!」
とにかく頭を下げた。
また震える手。
私、この時間がなくなると思うと震えるほど不安で悲しいんだ。
でも、仕方ない。
きちんと伝えなくちゃ。
そして、きちん謝らなきゃ。
「私、鈴原くんの演奏するピアノの音色が大好きで。ずっと聴いていたいって思うほど大好きなの。だから私にとって毎週木曜日は大切な幸せな時間でした。」
鈴原くんの顔が見れない。
怒っているかな。
呆れているかな。
それでも、1番伝えたい事。
それは
「勝手に今までごめんなさい。来週からはもう来ません。」
「私にこんな幸せな時間をたくさんくれて、ありがとうございました。」
言えた。
お礼を言えた。
私をたくさん助けてくれて癒してくれた木曜日。
いくらお礼を言っても足りない。
「じゃあ…」
私は顔も上げないまま、扉の方へ向かった。



