1日休んでから学校へ行くと、血相を変えた唯が私の席に飛んできた。
「聖奈! 心配したんだよ⁉︎ もう大丈夫なの?」
「うん。心配かけてごめんね。大丈夫だよ」
「聖奈には類さんがいるからその点は安心だけど、ちゃんと気をつけてよ? 知らない人についていったりしたらダメだからね!」
「さすがにもう子供じゃないんだから、それは大丈夫だよ〜」
あれから家には警備の人が増えたし、安全を考慮して私はしばらく家と学校の往復しかしないことになった。
もちろん、移動は全部車。
だからもう簡単に攫われたりすることはない。
あの日、類が来てくれたおかげで、父様が念の為用意していた身代金も払うことはなかったらしい。
どうかもう何も起きませんように。
「それより聞いてよ唯! 私、あの王子様を見つけちゃったの!」
「王子様って、昔聖奈が迷子だったのを助けてくれたっていうあの人?」
「そう! あの王子様!」
私は類が同じネックレスを持っていたことを話した。
「えぇー! すごいじゃん! じゃあ類さんは本当に聖奈の運命の相手だったってわけだ」
「そう、だよね!」
唯に言われると、大袈裟なんかじゃなくて、本当にそんな気がしてきた。
「聖奈! 心配したんだよ⁉︎ もう大丈夫なの?」
「うん。心配かけてごめんね。大丈夫だよ」
「聖奈には類さんがいるからその点は安心だけど、ちゃんと気をつけてよ? 知らない人についていったりしたらダメだからね!」
「さすがにもう子供じゃないんだから、それは大丈夫だよ〜」
あれから家には警備の人が増えたし、安全を考慮して私はしばらく家と学校の往復しかしないことになった。
もちろん、移動は全部車。
だからもう簡単に攫われたりすることはない。
あの日、類が来てくれたおかげで、父様が念の為用意していた身代金も払うことはなかったらしい。
どうかもう何も起きませんように。
「それより聞いてよ唯! 私、あの王子様を見つけちゃったの!」
「王子様って、昔聖奈が迷子だったのを助けてくれたっていうあの人?」
「そう! あの王子様!」
私は類が同じネックレスを持っていたことを話した。
「えぇー! すごいじゃん! じゃあ類さんは本当に聖奈の運命の相手だったってわけだ」
「そう、だよね!」
唯に言われると、大袈裟なんかじゃなくて、本当にそんな気がしてきた。