あれから6年経った今日この頃

俺は久しぶりに生まれ育った地へと足を運んだ

ここに来るのは何年ぶりだろうか

さゆりは元気だろうか

「まぁ、坊ちゃん!お久しぶりです!」

あ、倉敷さん

まだうちでお手伝いさんしてくれてたんだ

よかった


「さゆりお嬢様に逢いに来たのですか?すみません。お嬢様は今、学校なんですよ」

「ふっ、それ見越して今ここに来たんです。さゆりが帰ってくるまで部屋で待たせてもらおうかな」

倉敷さんに私物を渡すとさゆりの部屋を案内してくれた

正直助かった

あの子の部屋の場所なんて記憶曖昧だからさ

さゆりも俺も16歳になったんだ

どのくらい綺麗になってるか楽しみだな

さゆりの部屋まで行くと中身は全然変わってなくて

変わったものと言えばピンクのカーテンがついてることかな

あとぬいぐるみ増えてるような