俺の学校には、ビターとスイーツというイケメン2人組が存在する。
ビターと呼ばれている彼の名前は、黒闇晃成(くろやみ あきや)。
そして、スイーツと呼ばれている彼の名前は、甘骸遊助(あまがい ゆうすけ)。
で、俺の名前は二葉琉弥(ふたば りゅうや)。
俺とその2人とは同じクラスメイトだ。
だから、あまり教室にはいねぇ。
だって「きゃー、甘骸くーん❤こっち向いて〜」とか「黒闇くーん❤」
そんな声が行き交う教室って、ウザくねぇ?
今日も俺は誰もいない空き教室で1人黄昏ていた。
窓の柵に頬ずえをかきながら。
と、その時_______
嫌な声が聞こえてきた。
「りゅーうーやくーん❤」
「ここにいた。いつもお前はこの教室にいるんだな」
「何しに来た」
「俺達も教室がうるさくてここに来た」
「何言ってんだか。言われていい気分じゃねぇのか?2人のイケメンくん」
「……その言い方、」
「そんな言い方しなくてもいいじゃん?」
「だって、そうだ_____っ!」
2人が俺に近づいてくると思ったら、キスするなんて……キス?え!今、俺……この2人にキス……された?
俺は、手で唇を抑えた。
「お前ら……」
「うるさい唇を閉ざしました☆」
「それより、俺達のこと他人同士っと思ってる見たいだが、俺達は正真正銘の〝双子〟だから」
「へ?それ本当か?」
「うん!そうだよーん」
「あぁ」
「苗字違くないか?」
「表面上ではな」
「それ、どういうことだよ。訳わかんねえ」
「お前だけに教えてやる」
「何故?」
「お前、みんなになんて言われてるか分かるか?」
「なんだよ、急に」
「イケメン魔王だ」
「……はぁ?」
「イケメントリオ。ようは、僕達を含めイケメン3人組って、言われてるんだよ」
「俺達が、ビターとスイーツだろ?お前は魔王だ。俺達を支配する」
「はぁ?俺がいつイケメン2人に支配したって言うんだ」
「知らないの?僕達、琉弥くんのことずーっと見てるんだよ?で、琉弥くんは、それに気づいた琉弥くんは僕たちのことを見る。刺激が走るんだよ」
「それを、クラスメイト達は見てるわけ。だから、そういうこと」
「意味わかんねぇ」
「諦めな。てか、認めろよイケメンだってことを」
「それは、知ってる。だが、俺はお前達を支配した覚えなど1回もないからな」
「今から、支配するんだよ」
♡♡♡
________……
「はぁ……///」
俺は吐息が漏れる。
今の俺の顔は……蕩けてやばいんじゃないか?
目はトローンとして、口からはヨダレ。
なんでか?それは、……ビターとスイーツに犯されて居るから。
「ずっと、こうしたかったんだよな」
「りゅうやくんを見てるといつもドキドキ……///」
まぁ、甘い時間が流れてる。
俺は、その2人のカラダに密着されて甘い蜜がまとわりつく。
☆☆★
_________……
我に返ると、俺は……2人の間に居た。
「きゃー❤イケメントリオだ〜ぁ❤」
「だから、言ったでしょ?」
そんな声は俺の耳にはいらず……ただ、この2人のことから目を離すことが出来ない。
この後も俺はこの2人に犯されるのであった。
ビター&魔王&スイーツ
『ビターとスイーツに挟まれた魔王』
と呼ばれる日はそんなに遠くないかもな。
❦ℯꫛᎴ❧