ドロ痛α様に狙われて


 「女にカッコいいって言われるたびに、ウザって睨みつけてた。でも……」

 「でも?」

 「歌夜の瞳には、俺だけがカッコよく映っていて欲しい」

 「……東条くん」

 「今だけじゃない。死ぬまでずっと」
 
 「それって……」


 しょうがないよ。

 バックハグされたまま、ワイルドで極甘な声を耳に吹きかけられちゃったんだもん。

 東条くんは今、どんな表情をしているのかな?

 彼の顔を見たいなって思っちゃうのが普通でしょ。


 でもダメだったっポイ。

 視線を絡ませては。

 って、もうすでに遅いけど。


 私達は今、お互いの髪がこすれ合うほどの至近距離で目が合っている。

 真横から私を見つめる彼の瞳に、恥ずかしさで動揺する私がはっきりと映っている。