ドロ痛α様に狙われて



「カヤは相変わらず、モテモテですな」


 救世主のごとく、後ろから私の肩を叩いたのは……

「あっちゃん!」

 同じクラスの美咲(みさき)凪子(なぎこ)も一緒だ。


「まぁ、カヤの顔と性格なら当然っしょ」

「このさい歌夜には、国民的アイドルにでもなって欲しいなぁ」

「そしたらうちら、アイドルの心友(しんゆう)けん熱狂的ファンになれちゃうね。フフフ」



 やけに行きすぎた笑顔で、3人ともニマニマしていらっしゃいますが……


 ひゃっ!

 あなたたち心の友でしょ?

 いま私が『た・す・け・て』って口パクしたの、見てたよね?

 切実な困り顔だったはずなのに、笑顔でスルーってなに?

 ムッと唇を尖らしてみても、「カヤ可愛い」って言いながら、3人ともクスクス笑ってるだけだし。


「じゃあ、うちらは教室戻ってるから」


 えっ、もう行っちゃうの?


「カヤ、後輩ちゃんたちにも、オメガスマイルをプレゼントしてあげるんだよ」


 ええええ~~? 

 私を置いていく気?