ドロ痛α様に狙われて


 先生は真面目人間なんだろうか?


 「恋の悩みですか。世界中の人が何千年かけても解けない難問に答えを出せるほど、私は優秀ではありませんが……」


 拳をあごに当て首を傾げだしちゃった。


 これ以上、先生の休憩時間を邪魔するのも申し訳ないので……


 「今の質問は忘れてください。絢人先生、突然押しかけてすみませんでした」


 ポニーテールが縦揺れするほどオーバーにお辞儀をしておいたし、私はこれで。


 「待ってください、歌夜さん」


 立とうと思ったのに、引き留められちゃった。

 私のお尻はいまだ、座面にべたり。


 「恋について歌夜さんを悩ませているお相手は、誰ですか?」


 先生は座ったままコロ椅子を動かし、私の目の前まで距離を詰めてきたけど……


 「生徒会長の東条(とうじょう)くんですか?」


 うわっ、、、当たりなんて言えないよ。


 「それともお昼寝王子の(たまき)くん?」

 えっ?

 「モデルの(とばり)くん? 風紀委員の直月(なつき)くん?」