ドロ痛α様に狙われて


 柔らかく微笑むたびに揺れる、先生の緑がかった髪。


 「推しの授業は最高です!」


 あっちゃんは両手を挙げての、ばん万歳。


 「えっ? 推し?」と、キョトン顔の絢人先生なんかお構いなし。

 あっちゃんは私の背中に両手を添えると、私の肩からひょこっと顔を出した。


 「カヤが今、難問を解こうとしてて。でも答えが出ないみたいで。ということで絢人先生、カヤと一緒に解いてあげてください」


 ひゃい?! 

 恋の相談を私が絢人先生にするの? 

 それはちょっと……


 「歌夜さん、難問というのは?」


 ひゃひゃっい?! 

 目の前から目線を合わせるように、先生に顔を覗かれちゃったんだけど……


 「カヤには気になる人がいて、それが恋なのかどうなのかわからないみたいですよ」