ドロ痛α様に狙われて


 こうして私は、東条くんだけのお姫様になったんだけど……


 いるんです。

 この野のいちご学園には。

 私と東条くんが結ばれたことに、大反対するアルファ様たちが。


 絢人先生は私を襲ったことに罪悪感を感じ、私と東条くんが付き合うのを見守ってくれるようになったけれど……


「歌夜は俺だけの抱き枕でしょ!」

 可愛い系スヤスヤ王子は、普段の眠たそうな目をカッと見開いて

「暴走族の総長だからって、独り占めは許せない!」

 こぶしをブンブン振って猛抗議。

 
「かやちゃん、冗談だよね? 俺以外の寵愛を受け入れたりしないよね?」

 イギリス人の血が通っている、金髪碧眼の王子様は

「今度雑誌の撮影現場に連れて行ってあげるから、俺を選んでほしいな」

 北欧の王子様のように、艶っぽいウインクをキラりん。


「東条朝都と付き合うことになった?」

 なぜか東条くんを敵視している風紀委員くんは

「あの人は絶対にダメだ。生徒会長なのに校則破りの常習犯なんだぞ。今すぐ別れろ」

 絶対に私達が付き合うことを、許そうとはしてくれなくて。