「今から放送室に行くぞ」
「なっなんで? 生徒会長として伝えなきゃいけないことがある?」
「学園中の奴に、くぎを刺しておきたい」
「くぎ?」
「秋月歌夜は俺のものだって。特に俺以外のアルファ4人にわからせないと。アイツら、歌夜への距離感バグってるから」
「放送はやめてよ。恥ずかしすぎ。学園内を歩けなくなっちゃう」
「まぁそうだな」
「わかってくれたの?」
「歌夜のテレ顔、可愛すぎて誰にも見せたくないし」
東条くんって、痛々しいくらいの甘い言葉を吐く生き物だったのかも。
「でも俺と二人だけの時は覚悟しておいて」
「……覚悟って?」
「アルファとオメガのフェロモンがぐちゃぐちゃに混ざりあった溺愛沼に、歌夜を沈めるつもりだから」
でっ、でででっ……溺愛沼?
そそそっそれは確かに、キュン死覚悟の危険地帯かと。
東条くんの悪っぽい魅力に、おぼれ死なないように気をつけなきゃ。



