ドロ痛α様に狙われて


 
 「歌夜、俺たちの姫になって」

 「……うん」


 もちろんいいよ。

 東条くんのお願いは、聞いてあげたいし……って。

 おとぎ話のような甘いムードに脳がやられ、真っ赤になっているであろう顔のまま頷いてしまったけれど……


 ん? ひひひひっ、姫?

 今、俺たちの姫になってって言った?


『たち』という2文字に混乱してしまった私。

 動揺しすぎて、繋がっていた東条くんの手をふり払ってしまった。


「えっと……姫と……いうのは……」

「俺の暴走族チームの」

「ひゃっ! わわっ、私が?」

「総長の彼女だから、当たり前だ」

「待って待って。私、東条くんのチームに入るの?」

「嫌なのか?」

「ひゃっ!」

「やっと手に入れたんだ。できるだけ歌夜のそばにいたい。総長をしている俺のことも、好きになってもらいたい」